ご挨拶

池田 潔

第13回日本アクセス研究会学術集会・総会

大会長

池田 潔

福岡赤十字病院 腎臓内科

この度、平成21年9月26日(土)福岡県福岡市において第13回日本アクセス研究会学術集会・総会をお世話させて頂くことになりました。

今回の私が提示させて頂きましたメインテーマ:「治療標準化を見据えた戦略性と技法」とは、透析用アクセスの治療に関して、ガイドラインを中心に据えて、日本中どこに住んでいても、同じ医療がアクセスに関しては受けられることを、基本にするための端緒となる考え方を、提示していただきたいと思います。前回の大会では芸術性の継承という考え方が提示されました。今一歩踏み込んで、それを標準化する必要があると考えます。ドイツ、イギリスの医療体制は、医師の地域的配置や医療の質に過不足のないように管理されています。

日本におけるアクセス治療は、インターベンション治療、自家静脈によるアクセス、人工血管挿入術、腹膜カテーテル留置法等に多くのバリエーションと受けられる医療に地域格差が生じています。医師間の連携の悪さや研究不足、情報の共有が十分になされていないなど、多くの改善すべき問題があります。

アクセスの維持・管理から修復までの、今ある標準的考え方を抽出できればと思いますので、多数御参加いただき、より良い研究会学術集会・総会にしたい所存です。

9月末の福岡は、日本海の魚を中心にふぐも味わえる季節を迎えますので、皆様の御来福、お待ちしております。